
~“もしも”の時、うちの子を守れるのは今日の備え~
はじめに:災害は「避難所」だけが想定ではない
地震・台風・豪雨…。
日本に住む以上、災害と隣り合わせで生きていると言っても過言ではありません。
しかし防災というと、
「避難所に行く準備」
だけをイメージしがちです。
実際には、災害時の多くの家庭が
「自宅で待機」=在宅避難
を選ぶ可能性があります。
特に犬と暮らしている家庭では、
✔ 避難所がペット同伴不可
✔ うちの子が知らない環境にストレスを感じる
✔ 移動が難しい
などの理由で、自宅に留まるケースが少なくありません。
しかし、そこで問題となるのが 停電と断水。
- 電気が止まる
- 冷暖房が使えない
- 冷蔵庫のフードが腐る
- 水が使えない
- トイレが使用できない
この状態は、犬にとって大きなストレスであり、
正しい知識と事前準備がないと、健康リスクすら生まれます。
この記事では、
犬と飼い主が自宅で安心して災害を乗り越えるために必要な“家庭防災”
を、分かりやすく・行動しやすくまとめました。
1. 自宅待機を想定した「飲料水・衛生用品」の備え

停電・断水が起きると、まず困るのが飲み水の確保とトイレ問題。
犬は体が小さいため、脱水症状が起こると一気に危険性が高まります。
💧【1】愛犬の“飲料水”は最低3〜7日分を備蓄
犬が1日に必要とする水分量は、
体重1kgあたり約100ml。
例:体重8kgのフレブル → 800ml/日
1週間分 → 5.6L
犬種・体格に合わせ、余裕を持って備蓄しておくのがおすすめです。
● 備蓄のポイント
- 人用の水とは別に“犬用と決めた水”を確保
- ペットボトルはローリングストック(使いながら補充)
- おやつやフードは喉が渇きやすいので注意
🧻【2】断水に備えたトイレ代用品を準備
断水すると、いつものようにトイレを流せません。
そのため、
“流さなくても処理できる形”
が必要になります。
▼ 必ず備えておきたいもの
- ペットシート(多めに)
- ゴミ袋(消臭タイプ推奨)
- 新聞紙
- ビニール手袋
- 消臭スプレー
▼ 代用品のアイデア
- 段ボール+新聞紙で簡易トイレ
- ペットシートを2枚重ねて吸収力UP
- 強力消臭袋(おむつ用でもOK)
特に小型犬はトイレの回数が多いため、
シートは「普段の2倍」を目安にすると安心です。
2. 停電時の冷暖房・温度管理が命を守る
犬は体温調節が苦手。
停電中は熱中症・低体温症のリスクが跳ね上がります。
🔥【1】停電×夏の暑さ対策(熱中症が最も危険)
停電するとクーラーや扇風機が使えず、一気に室温が上がります。
● 夏のために準備しておきたいもの
- 保冷剤(常に複数凍らせておく)
- 濡らすだけで冷えるクールベスト
- ひんやりジェルマット
- 遮光カーテン(直射日光の遮断)
- クレートごと日陰へ移動する体勢づくり
特に短頭種(フレンチブルドッグ・パグなど)は熱中症リスクが倍増します。
❄【2】停電×冬の寒さ対策(低体温症の予防)
暖房が使えなくなると、犬はすぐに体温が下がります。
● 冬のための備え
- 湯たんぽ(お湯不要の蓄熱タイプも◎)
- 毛布・ブランケット
- ペット用あったかベッド
- アルミ保温シート
- 服・腹巻などの防寒ウェア
停電時は“床からの冷気”が危険なので、
ベッドは床から浮かせる構造(コットタイプ)がおすすめ。
3. 停電時の「冷凍フード・手作り食」はどうする?
多くの飼い主さんが不安に感じる部分がここ。
停電すると冷凍庫の温度が保てず、フードが傷みやすくなります。
🧊【1】冷凍庫は絶対に開けない
開けるだけで冷気が逃げます。
目安として、開けなければ…
✔ 冷凍庫は約24〜48時間
✔ 冷蔵庫は約4〜6時間
温度を維持できます。
🧊【2】保冷剤は“常に凍った状態”でスタンバイ
冷凍庫に保冷剤が多いほど“クーラーボックス化”できます。
わが家も
- 大型保冷剤 × 4
- 小型保冷剤 × 10
常備しています。
🥫【3】非常時は常温保存フードに切り替える
手作り食の家庭ほど、代替フードの準備が必須。
おすすめは
- 総合栄養食ウェットフード
- 常温保存可能なドッグフード
- 消化に優しいレトルトパウチ
普段から「少量だけ食べる練習」をしておけば安心です。
4. 災害直後の犬はストレスMAX
心のケアも“防災”の一部
地震や強風などの急な刺激は、犬に強い不安を与えます。
【よくある変化】
- 飼い主の後を追う
- ゼーゼー呼吸が荒くなる
- トイレの失敗
- ごはんを食べない
- 吠えやすくなる
- 落ち着けない
これは異常ではなく「心のSOS」です。
💛【1】落ち着いた声で「大丈夫だよ」と伝える
犬は言葉より“声のトーン”を聞いています。
優しくゆっくり話すだけで、驚くほど落ち着きます。
💛【2】できる範囲で「いつものルーティン」を保つ
- ご飯の時間
- トイレのタイミング
- 短い散歩
日常が戻ることで、犬の心も安定します。
💛【3】狭い空間を用意すると安心
クレートやキャリーは“巣穴”のような安心感があります。
普段から
✔ 扉を開けて中に毛布を入れて慣らしておく
✔ 入れたら褒める
を続けると、災害時に役立ちます。
💛【4】スキンシップは最強の安心ケア
- 撫でる
- ブラッシング
- 背中を優しくマッサージ
触れることで、犬の緊張がほぐれます。
5. 家庭防災の“総まとめチェックリスト”
今日からできる行動として、保存版のチェックリストを用意しました👇
🔲 飲料水は犬の体重に合わせて1週間分ある
🔲 トイレ用品(シート・袋・新聞紙)が充分
🔲 停電時の暑さ/寒さ対策が準備できている
🔲 保冷剤は常に凍らせている
🔲 常温保存のフード(非常食)がある
🔲 クレートに慣れる練習をしている
🔲 家族で避難の役割分担をしている
🔲 迷子札・マイクロチップ情報を最新に更新
🔲 犬の情報カードを作っている
(名前・年齢・アレルギー・ワクチン日付・飼い主連絡先など)
まとめ:停電・断水対策は“家庭防災の核心”
災害時、どこで過ごすのが最も安全かは、その時にならないと分かりません。
しかし、
「自宅で犬と待機する可能性は高い」
という事実は変わりません。
だからこそ——
🟦 飲み水
🟦 トイレ問題
🟦 温度管理
🟦 非常食
🟦 心のケア
この5つを整えておくだけで、
愛犬の「命」と「安心」を同時に守ることができます。
防災は、一気に全部やろうとすると大変ですが、
今日1つだけでも準備すれば、確実に安心が増えていきます。
あなたと愛犬が、どんな時も安全に、そして心穏やかに過ごせますように。
ぜひ今日から“家庭防災”を始めてみてください🐶🏠✨


